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関西大学経済学部創設一〇〇周年を迎えて
経済学部長 森岡孝二
関西大学経済学部は、本年(2004年)、創設100周年を迎えました。去る10月23日には、学部100周年を記念して、国際シンポジウム、式典、講演会、および記念パーティが盛大に行われました。
関西大学の前身である関西法律学校が1886(明治19)年に商都大阪に誕生したとき、最初に講義された科目は経済学でした。それから18年後の1904(明治37)年に経済学科が設置されました。これが今日の経済学部の始まりです。
関西法律学校が誕生し、経済学科が設置された時代は、産業革命によって日本資本主義の基礎が固まった時代にあたっています。1882(明治15)年に日本銀行が設立され、1902(明治35)年には、国民経済の動きを示す卸売物価指数を発表しています。商工業が発展し大阪においては、1903(明治36)年に第5回内国勧業博覧会が開催されました。
このように考えれば、1904年に経済学部が定礎されたのは、歴史の必然であったといわなければなりません。全国の私大の経商系学部では、早稲田大学商学部、明治大学商学部、日本大学商学部・経済学部などが2004年にそれぞれ創設100周年を迎えました。関西大学経済学部がこれらと並ぶ伝統を有していることは実に誇らしいことです。
この1世紀の間に関西大学が世に送り出した人材は25万人を超え、うち2割は経済学部が占めています。全国的に学生の就職難がつづく近年においても、経済学部は高い就職率を記録してきました。これは、学生の能力や努力によることはもちろん、関西大学が全国ブランドの有力大学であり、経済学部出身の有為な人材が産業界をはじめ各界で大勢活躍していることによるところが大きいものと思われます。
経済学教育のあり方は、現実の経済社会の変化に対応して、不断に新しくなっています。昨年度からは、経済学への動機づけと少人数教育の充実を意図して、1年次生を対象とする20人規模の人数クラスのワークショップ、専門講義への橋渡しとなる教員集団によるリレー講義、そして半年前倒しで2年次秋学期から始まるゼミナールなどを導入しました。とくに春学期に学生参画の双方向的な授業を行うワークショップは、学生の評判がよく、予想以上の反響を呼んでいます。
経済学の専門科目のカリキュラムは、<理論・政策><産業・国際><歴史・社会>の3分野制のいずれかを重点に、デイタイムでは「理論」「国際」「地域」「環境」」「金融」「ビジネス」といった12のコース別履修モデルを示し、またフレックスでは「開発」「日本・関西・大阪」「アジア」などのプロジェクト科目の履修モデルを示し、経済学を現実の経済や実社会が見える学問として学べるように工夫しています。
関西大学経済学部は21世紀が始まって間もないときに学部の新世紀を迎えました。学生のみなさんには、このときにこそ、経済学をより広くより深く学んで、新しい世紀を切り開いてほしいと思います。
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